ピエモンテで学んだ身体にやさしい味を

　中洲大通りの喧騒から一転。ビルの奥にある扉を開くと木や石の天然素材に包まれた静かな空間が広がる。オーナーシェフ・村上真二郎さんは福岡で修行後、10年間イタリア・ピエモンテでさらに学んだ。

「技術的なものや表面的なものだけではない食文化にいたるまで感じたかったのです。ずっと受け継がれてきた家庭料理や郷土料理を学ぶには必要な時間でしたね」。

東京・銀座や熊本・天草で腕をふるった後に地元・福岡に戻り、九州やイタリアの食材を使った〝毎日食べたくなる身体にやさしいイタリアン〟を目指している。

コースは６０００円と８０００円の２種だが、アラカルトメニューをチョイスして楽しむこともOK。「メニューには書いていませんが、お客様に合わせてつくることもあります」という〆のパスタを求めて訪れる深夜ファンも多いとのこと。記念日や接待などにぴったりの特別感を漂わせる個室も魅力だ。