美味本

江藤家

福岡市中央区

宮大工が手がけた
美しい和空間の中で
本当に美味しい魚料理を

平尾駅から徒歩5分ほどに位置する住宅街の一角。木に包まれ、和の風情をまとったアーティスティックな建物が『江藤家』だ。外観から感じる期待感は暖簾をくぐっても続いていく。まず目に飛び込んでくるのは全長8mの美しい白木のカウンター。どこを見ても美しく凛とした店舗は、神社仏閣の建築や補修に携わる宮大工の手によって造られたものとのことだ。

カウンターの内側にある板場の後ろには大きな生簀。左にアラ、中央に伊勢海老、左に本カワハギが泳ぐ。「アラは対馬と壱岐の間にある瀬で獲れたものを漁師から直接仕入れています。いい魚が手に入ると楽しくなります(笑)」と、板場に立つこの道30年の店主・江藤好宏さん。毎朝長浜市場からも新鮮な魚介を仕入れ、その時に一番の素材を使った四季折々の料理を提供する。そのためお品書きはなく、料理は昼も夜も「おまかせ」のみ。いつ訪れても最高の料理と厳選されたお酒で至福の時間を過ごせるが、「10月から3月までが魚が一番美味しい時期ですね」と江藤さん。この時期には、刺身、塩焼き、唐揚げ、しゃぶしゃぶなどでアラを味わい尽くすコースを求めて毎年訪れる方も多い。また、数々の料理の後、コースのごはんに添えられることが多い自家製明太子と高菜の油炒めも人気の品で、お土産として持ち帰ることもできる。

職人たちの仕事や江藤さんとの会話も楽しみたいなら1階席へ。大切な人と心置きなく過ごしたいならば2階の個室へ。お祝い事や接待などにも利用しやすい。「息子さんや娘さんがご両親を招待して一緒に食事をしている姿を見ることも多いですね」。これまでもこれからも、たくさんの幸せを生み出していく場所に違いない。

目の前でさばかれる『本カワハギの薄造り』はコース料理にもよく出される舌がとろけそうな一品 ※昼のコース5500円〜、夜のコース13200円〜

カウンター席に座ると目の前でアラの動きが見え、ついつい観察してしまう。1番大きなアラは約25kgとのこと。漁師とのつながりで、一般的には不漁と言われる時でも立派なアラを欠かすことはない

ゆっくりとした時間を過ごせる2階の個室は全5室。写真左の『欅』は掘りごたつ席の6人席。写真右はやはり掘りごたつ席の『梅』・『銀杏』・『紅葉』をつないだ空間で、宴会が可能。その他、テーブル席の『藤』がある。個室利用の場合は早めに予約を

SHOP INFO

江藤家

  • 住所:福岡市中央区大宮2-4-30
  • TEL:092-523-0301
  • 営業時間:11:30〜14:00/17:30〜23:00 ※予約制
  • 定休日:日曜
  • 席数:カウンター10席、テーブル16席、個室5室(最大28席)
  • 駐車場:なし
  • カード: 可